日本鉄バイオサイエンス学会

第43回:大会長挨拶

第43回鉄バイオサイエンス学会学術集会
会長 南山 幸子
(京都府立大学大学院 生命環境科学研究科)

この度、第43回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会を2019年9月20日 (金)〜21日(土)の2日間に北山の地で開催いたします。会場は2016年オープンの京都府立京都学・歴彩館および2014年に京都府立大学、京都府立医科大学、京都工芸繊維大学の三大学教養教育共同化施設として竣工した稲盛記念会館です。

鉄の研究領域は生化学、微生物学、獣医学、海洋生物学、農学・植物学、基礎医学、臨床医学、薬学、歯学、栄養学など非常に広範です。今回の学術集会では私が所属する管理栄養士養成の食保健学科中心に「栄養学と鉄」や、農学系中心に「植物と鉄」などのシンポジウムも計画しております。また、特別講演を3つ用意し、AMED理事長の末松 誠先生、大阪市立大医学部の河田則文先生、京都産業大学総合生命科学部の寺地 徹先生に御講演いただく予定です。多くの方々に参加していただき、本学術集会の特徴である基礎と臨床、多様な分野の研究者との交流がさらに深まることを願っております。このような願いを込めてテーマを「Modality of Iron」とさせていただきました。辞書によるとモダリティとは次のように書かれています。

  1. 計測、限界、方法、手段、様式
  2. (生理学)視覚、聴覚、触覚などの五感や感覚。また、それらを用いて外界を知覚する手段のこと。また、それらの感覚に働きかける人工的な情報伝達手段
  3. (医療)治療手段や方法。また、CTやMRIなどの医療検査機器の単位
  4. (言語学)法性、様相性

様々な分野からの研究者による鉄の様々なモダリティが発表され、議論されることを期待いたします。若手の皆様もヤングアワードをご用意しております。開催時は京都の暑い夏も過ぎ、少しは秋を感じられる良い季節ではないかと存じます。京都府立大学は学会で良く足を運ばれる京都国際会館から地下鉄烏丸線で京都寄りに2駅の北山駅から徒歩5分の好立地にあります。隣は京都府立植物園で、敷地内に植物園の入り口もございます。皆様からの多くの演題をお待ちしております。

 

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