日本鉄バイオサイエンス学会

2016年 新年の御挨拶

2016年 申年

年頭のご挨拶

日本鉄バイオサイエンス学会 理事長 豊國 伸哉(名古屋大学医学系研究科 教授)


新年を迎え、会員のみなさまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。今年のお正月は比較的暖かく、日本各地で好天に恵まれました。2016年、本学会をさらに発展させ、学際性を高め社会に貢献できる存在にしていくよう努力する所存ですので、会員のみなさまの御協力、御支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

地球上のすべての生命体は鉄なしに生きることはできないため、鉄代謝は生物学・農学・薬学・医学のほぼ全領域に関連してきます。バイオ鉄研究の内容はさまざまな本学会より大きな学会でも論じられておりますし、特定の酵素、化学反応や治療法に関する、小さな学会や研究会でも論じられています。

私からのお願いは、バイオ鉄に関する研究を他の学会でも多数発表してバイオ鉄研究の重要性の宣伝に努めていただきたいということです。また、他の学会からの新しい内容を鉄バイオサイエンス学会にも是非持ち帰って発表していただきたいと思います。そして、この学会をバイオ鉄研究のメッカならびに坩堝(るつぼ)にしていただきたいと願っております。

鉄代謝研究会としてスタートした本学会もそろそろ新旧交代の時期にきているように思います。バイオ鉄に興味を持つ若手をひとりでも多く本学会にお誘いいただきますよう、会員のみなさまの御協力をよろしくお願いいたします。一方、昨年末に完成した「鉄剤適正使用による貧血治療指針」改訂第3版は、本学会ならではの大きな業績だと思います。関係のみなさまにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今年の日本鉄バイオサイエンス学会は名古屋大学の涌澤伸哉教授のお世話で9月10日〜11日に名古屋市で開催されます。会員の先生方、多数の御参加をお待ちしております。

末筆になりましたが、本年も会員各位におかれましては、健康と安全に十分に留意され、ますます御活躍になることを祈念しております。

2016年1月5日

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