日本鉄バイオサイエンス学会

C型肝炎・脂肪性肝炎(NASH) 鉄制限療法で肝臓をまもる

著者、詳細
岩田 加壽子:三重大学医学部附属病院
垣内 雅彦:みえ消化器内科 院長
単行本(ソフトカバー)A5版
昌栄印刷株式会社
定価1,470円(税込み)

内容

鉄は血液中で酸素を運搬するなど体にとってたいへん重要な元素ですが、肝臓の状態によっては過剰に摂取すると細胞や核酸を錆びさせる恐ろしい面をもっています。近年、鉄がどのように体内に取り込まれているかなど、鉄の代謝経路が分子生物学的に明らかになってきました。それにともない、C型肝炎の患者さんに鉄代謝障害による肝内への鉄の蓄積が存在することも明らかにされ、C型肝炎の治療法として鉄代謝の制御が重要となってきたのです。

また、日本では飽食の時代を背景として、成人男性の5人に1人は脂肪肝があるといわれ、その一部には肝炎が持続して肝硬変へと進行する「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」が増加しています。このNASHの増悪因子としても鉄過剰が問題となっています。
本書は鉄の代謝・鉄を除く治療法についてわかりやすく解説した一冊です。

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