この度、第41回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会を平成29年(2017年)9月23日(土)、24日(日)の2日間にわたり、東京女子医科大学弥生記念講堂におきまして開催させて頂くこととなり大変光栄に存じております。
鉄は全ての生命体にとって必須な元素であり、細胞の機能の維持に欠かすことのできない元素であります。一方で鉄の過剰状態では酸化ストレスの増加によって様々な細胞の機能障害さらには臓器障害を引き起します。近年、鉄代謝に係わる重要な因子としてヘプシジンなどが同定され、また新しい細胞死であるフェロプトーシスが提唱されるにおよび、鉄バイオサイエンスの研究は益々盛んになり基礎的、臨床的に多様な研究が行われております
本学術集会には、毎年多数の臨床医、基礎研究者、学生、医療関係者のご参加をいただいており、鉄に関する基礎と臨床の最先端の研究が報告され学術的な議論が交わされます。このように本学術集会は学会員のみならず多くの臨床医、研究者にとって重要な情報を得ることのできる貴重な場であり、基礎と臨床の垣根を越えて鉄バイオサイエンス研究の発展にとって欠かすことのできないものであると考えております。
東京女子医科大学は都心の新宿にあり全国各地からのアクセスも大変良く、また新宿御苑、皇居北の丸公園、歌舞伎町、神楽坂などにも隣接しております。
是非とも多くの皆様に参加して頂くことを心よりお待ち申し上げます。
またヤングアワードには若手研究者から多くの演題をご応募頂けるようお願い申し上げます。
第41回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
会長 田中 淳司
(東京女子医科大学 血液内科学講座 主任教授)