BioIron2007京都フォローアップシンポジウム

ミトコンドリアヘム鉄代謝異常と鉄芽球性貧血 :抄録

演者:張替 秀郎(東北大学教授) ヘム合成系を構成する酵素は8種類で、最初の酵素である5・アミノレブリン酸合成酵素(ALAS)と最後の3つの酵素はミトコンドリア内で機能する。 ALASには、非特異型であるALAS-N(ALAS1)と、赤血球特異型であるALAS-E(ALAS2)の2種類のアイソザイムが存在する。 ALAS以外のヘム合成系酵素の変異により発症する疾患はポルフィリン症であるが、ALAS2遺伝子の変異によって発症する疾患は、伴性劣性遺伝形式をとるX連鎖性鉄芽球性貧血(XLSA)である。 これまでに48家系のXLSAが報告され、34種類のALAS2遺伝子の変異が確認されている。 ALAS2遺伝子欠損マウスは貧血により胎生致死であり、その赤芽球では鉄の沈着が認められることから、症例における遺伝子解析だけでなく、実験的にもALAS2遺伝子がXLSA発症における責任遺伝子であることが証明されている。
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赤血球造血と鉄代謝異常 :抄録

演者:高後 裕(旭川医科大学 教授) 鉄はヘモグロビンの構成分子で、生体鉄の多くがそのために使用される。 生体鉄代謝は、骨髄赤血球産生を調節する erythroid regulator (未開定)と、腸管からの吸収とRESからの遊離を調節する storage regulatorにより厳密に統御されると考えられ、後者の候補分子としてhepcidinが同定された。 赤血球楽生に必要な鉄の供給には、transferrin feceptor1(TfR1)を介して血清トランスフェリン鉄を取り込む機構が主体をなし、TfR1の発現は赤芽球分化の中期から後期に著しい。 これに対応しで血清中には可溶性 transferring receptor(sTfR)出現するため、sTfRは総赤血球産生のバイオマー力となりうる。 赤芽球の鉄代謝異常では、小球性低色素性貧血を示すことが多く、原因として多いのは鉄欠乏で、炎症時の網内系への鉄貯留による炎症貧血でもそれと類似の病態が生じる。
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“Secondary lron overload: lmplications of Non-lnvasive Measurement” :抄録

“Secondary lron overload: lmplications of Non-lnvasive Measurement” Performer: John K. Olynyk, School of Medicine & Pharmacology, University of Western Australia, Fremantle Hospital Campus, Department of Gastroenterology, Fremantle Hospital, Western Australia Recent advances in the understanding of the regulation of iron transport have substantially improved our knowledge of the pathogenesis of iron overload. In normal circumstances, iron absorption and losses are in balance. Iron is stored in the marrow and liver and levels of toxic non-transferrin bound iron(NTBI) or labile plasma iron(LPI) are low. When iron overload occurs as a result of increased absorption or exogenous administration via blood products or parenteral iron, storage levels increase along with NTBI and LPI.
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“Should we care about lron Overload in Myelodysplastic Syndromes” :抄録

“Should we care about lron Overload in Myelodysplastic Syndromes?” Performer: Stuart Goldberg, MD Chief, Division of Leukemia Hackensack University Medical Center Hackensack, NJ USA The myelodysplastic syndromes (MDS) are a heterogeneous group of clonal hematopoietic stem cell disorders, characterized by ineffective hematopoiesis leading to peripheral cytopenias and possible future leukemia. Although chronic red blood cell transfusions resulting in iron overload are common among patients with MDS, the ciinical implications and value of iron chelation therapy in MDS, remain unclear.
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Lipocalin, mammalian siderophoreと鉄代謝 :抄録

 演者:森 潔、向山 政志、中尾 一和 (京都大学内分泌代謝内科)  演者:Jonathan Barasch (コロンビア大学腎臓内科) Neutrophil gelatinase・associated lipocalin(Ngal )は、好中球由来分泌蛋白で、脂溶性リガンド のキャリアーであるリポカリンスーパーファミリーに属する。 Ngal 蛋白は赤色を呈しており、siderophoreを介して間接的にFe3+イオンと結合することが報告された。 siderophoreは細菌、真菌、植物などが鉄濃度の低い環境で鉄を有効に回収するために合成、分泌する小化合物の総称であるが、哺乳類における構造や役割は全く不明である。 我々はNgal の新しい生物学的作用として、腎臓分化誘導と腎障害軽減の2つを明らかにした。 これらの作用は大腸菌由来siderophoreとFe3+の共存により著しく増強された。
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ヘプシジンと腎性貧血、最新の知見 :抄録

 演者:友杉 直久(金沢医科大学 教授) ヘプシジンの過剰産生け、過剰鉄、炎症、さらに骨髄造血機能低下などの状態で誘導され、貯蔵鉄を利用できない機能的鉄欠乏状態に陥らせる。 これは、血液透析患者の皆既貧血でしばしば認められる病態である。 そのため、貯蔵系鉄を造血系鉄にシフトさせる工夫が治療に求められている。 理論的には、骨髄造血機能低下状態を改善させ、それに伴い必要とされる鉄を貯蔵鉄から補給し、それでなお造血に不足する鉄量を静脈投与することが基本である。 造血機能は、透析条件とエリスロポイエチン投与で改善させ、鉄シフトは、血清活性型ヘプシジン・25と、フェリチンの推移から把握する。 鉄過剰状態では活性酸素・フリーラジカルの発生で組織が障害され、臨床的には肝機能障害、糖尿病、色素沈着、関節痛、心筋障害、内分泌腺障害などを引き起こすことが知られている。 不要な鉄投与を避けるため、血清活性型ヘプ シジン・25評価を加味した鉄投与基準を作成する必要がある。
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Membrane lron Tansporter 研究の進歩 :抄録

 演者:軍神 宏美 (マサチューセッツ大学 准教授) 鉄の吸収に関する情報は、ここ10年間で、飛躍的に分子レベルで解明されてきた。 中でも小腸上皮細胞刷子縁膜に存在するDMT1は、2つのグループから独自の方法論に則してクローニングされ、1997年、ほぼ同時に報告された。 DMT1は、2価の金属とH+とが共役し、細脳内に金属を取り込むトランスポーターである。 DMT1は、小腸上部に著しく発現し、鉄が欠乏すると、DMT1のメッセージは激増する。 また、DMT1は、小腸以外に、赤血球からの鉄の取り込みに深く関わっている。 DMT1以外にも、鉄トランスポーターとして、Fpnが重要な役割を果たしている。 ただし、Fpnは、DMT1と異なり、鉄の移出を司る。
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『鉄と上手に付き合って健康に』 プログラムレポ [2008/02/16]

■ 市民公開講座 『鉄と上手に付き合って健康に』-----------------14:00~16:30 市民公開講座 開会挨拶 高後 裕(旭川医科大学 教授)
BioIron2007京都フォローアップシンポジウム

フォローアップシンポジウム プログラムレポ [2008/02/16]

BioIron 2007 京都 フォローアップシンポジウム(2日目 2008/02/16)プログラム 2日目 2008/02/16のプログラムPDF ■ 第二部 鉄代謝分子機構研究の新展-----------------8:30~9:45 司会:新津 洋司郎(札幌医科大学 教授)、岸 文雄(川崎医科大学 教授)
BioIron2007京都フォローアップシンポジウム

フォローアップシンポジウム プログラムレポ [2008/02/15]

BioIron 2007 京都 フォローアップシンポジウム(1日目 2008/02/15)プログラム 1日目 2008/02/15のプログラムPDF ■ 開会挨拶 18: 00~18: 10 日本学術会議副会長 浅島 誠(東京大学 副学長)
お知らせ

BioIron2007京都フォローアップシンポジウムおよび市民公開講座の報告

 此の度は、BioIron2007京都フォローアップシンポジウムおよび市民公開講座にご協力、ご参加いただき、有難うございます。  去る2月15、16日の両日に、日本学術会議、日本鉄バイオサイエンス学会、厚生労働省科学研究費補助金「難治性造血障害研究班」3者の共同主催により、東京都有楽町よみうりホールにおいて開催、シンポジウムには270名、公開講座には179名のご参加をいただき、活発な質疑が行われ、成功裡に終了いたしました。  本シンポジウムは、昨年4月に京都で開催された国際バイオ鉄学会総会の成果を広く我が国の医師・科学者、一般国民に広く伝達することを目的として行われましたが、初期の目的を十分達成できたものと思います。
32回学術集会

講演要旨の受付について(32回学術集会)

受付期間 平成20年5月1日から平成20年6月30日までの予定 受付方法 Wordファイルに記載し、添付ファイルにて下記メールアドレスにご送信願います。(詳細は4月下旬に会員宛に郵送します。) 演題(講演要旨)募集のお知らせ 講演要旨の書き方(書式) 事務局:北里大学獣医学部獣医生化学研究室 渡辺清隆(事務担当:折野宏一) 電話:0176-24-9409、ファックス:0176-23-8703
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