鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>1.鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の疫学・症状(2)

図Ⅱ-1-1 に女性の年代別 MCV(平均赤血球容積)の値を示すが,30 〜 40 歳台では 80fL 未満の比率が増加を示している。 また,図Ⅱ-1-2 に総鉄結合能(total iron-binding capacity:...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>1.鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の疫学・症状(3)

わが国で鉄欠乏の頻度が高い原因の一つとして,日本人の食生活の変化が考えられる。図Ⅱ-1-4に日本人の1日あたりの鉄摂取量の年次推移を示す。 1975年には鉄摂取量が13.4mg/日であったのが,2001年には8.2mg/日に激...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>1.鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の疫学・症状(4)

文献 Haemoglobin concentrations for the diagnosis of anaemia and assessment of severity 2011 Kusumi E, Shoji M, E...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針:2. 鉄欠乏性貧血の原因(1)

2. 鉄欠乏性貧血の原因 鉄欠乏性貧血は,体内の貯蔵鉄が枯渇し,赤血球造血に必要な鉄が骨髄の造血系に供給されないために発症する(図Ⅱ-2-1)。すなわち,鉄の需要の増加,あるいは供給量の減少が原因である。 鉄の需要の増加 鉄の...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針:2. 鉄欠乏性貧血の原因(2)

鉄の供給の不足 鉄の供給量の不足は,多くの場合,食事からの摂取量が不十分なために起きる(表Ⅱ-2-2)。日本人女性の鉄の平均摂取量は必要量を満たしておらず,しかも年々減少傾向にある。 食事からの摂取量が十分にあっても,消化管...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針:3. 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断・診断基準(1)

3. 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断・診断基準 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断基準 貧血とは,赤血球に含まれるヘモグロビン濃度が基準値以下(成人男性で 13g/dL,成人女性で 12g/ dL 未満に低下した状態である1)。 貧血は様々な...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針:3. 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断・診断基準(2)

4.TIBC,TSAT TIBC は,トランスフェリンに結合可能な鉄量を示し,血清トランスフェリン総量に相関する。 したがって,「TIBC = 不飽和鉄結合能(unsaturated iron binding capacity: U...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>4. 鉄欠乏性貧血と鑑別すべき二次性貧血>i.  慢性疾患に伴う貧血(1)

4. 鉄欠乏性貧血と鑑別すべき二次性貧血 i.  慢性疾患に伴う貧血 疾患概念 関節リウマチなどの自己免疫疾患や炎症性腸疾患,抗酸菌や真菌などによる慢性感染症,慢性心不全,慢性腎不全,癌などの慢性疾患患者では,出血などの明確な原因が特...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>4. 鉄欠乏性貧血と鑑別すべき二次性貧血>i.  慢性疾患に伴う貧血(2)

診断および鉄欠乏性貧血との鑑別 ACD と鉄欠乏性貧血はどちらも骨髄で利用可能な鉄が減少することで発症するが,その病態は異なるため,両者の鑑別は臨床上重要である。 血液検査における両者の特徴を表Ⅱ-4-i-1 に示す3)。 ...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>4. 鉄欠乏性貧血と鑑別すべき二次性貧血>ⅱ.  亜鉛と銅の欠乏に伴う貧血(1)

ⅱ.  亜鉛と銅の欠乏に伴う貧血 はじめに 亜鉛は,亜鉛トランスポーター(ZIP,ZnT)の同定とその機能解析から,免疫能,抗炎症作用,抗酸化作用など広く生体機能の維持に関与していることが明らかにされた1)。 食事中の含有量や,腸...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅱ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の診断指針>4. 鉄欠乏性貧血と鑑別すべき二次性貧血>ⅱ.  亜鉛と銅の欠乏に伴う貧血(2)

銅欠乏 銅の血中濃度: 正常値 68 〜 128μg/dL(ただし,血清 CP 濃度も同時に測定することが勧められる。) 欠乏症の原因: 先天性には,メンケス病があり,  後天性には,低栄養,消化管疾患,長期の経管栄養,亜鉛の過...
鉄欠乏性貧血の診療指針(公開用)

Ⅲ 鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の治療指針>1 鉄剤の臨床効果と使用上の注意(1)

1 鉄剤の臨床効果と使用上の注意 治療方針 鉄欠乏性貧血を起こす背景には,出血などの体内貯蔵鉄減少を引き起こす原因が必ずあり,これを検索して処置することが根本的治療になるが,同時に,不足してしまった鉄を補うことも重要な治療戦略になる。 ...
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